お勧めの電動歯ブラシは何ですか?
2024.07.24
最近は、ヤマダ電機などの家電量販店に行くと電動歯ブラシの売り場が結構広くきれいに並んでいます。それに伴い、当院に通院の方の電動歯ブラシを使っている方も増えているように思います。
その3大メーカーとして
ブラウン、パナソニック、フィリップスがあります。
男性の方には電動シェーバー(髭剃り)でおなじみのメーカー3社ですね。
シェーバーならやっぱりブラウンでしょう。自分も20年以上シェーバーはブラウン一筋です。次に選ぶとしたらパナソニックですね。フィリップスは使ったことがありません。
しかし!!!電動歯ブラシの順番は逆です。
圧倒的にフィリップスのソニケアが1番!!
音波の力で届かないところも汚れが落ちるそうです。小さいヘッドがあるのも良い。振動は強めですので振動が嫌な方は無理です。
次にパナソニック。音波ブラシですが振動は弱めでソニケアの振動が苦手な方でお勧めです。
ブラウンは回転ブラシで構造上ヘッドが大きくなるのでは細かい場所は磨きにくいと思います。良い点としてはブラシが回転するだけなので音波歯ブラシの独特な感覚が無く違和感がないです。
画像では、左がブラウン、右がフィリップスです。
ブラウンは厚いですね。
普通の歯ブラシでも言える事ですが、
薄い方が断然奥歯が磨きやすいです。
色々試して自分に合ったもので楽しい歯磨き生活を送ってください!!
春季歯周病学会学術大会のオンライン参加をしました。
2024.07.20
今年の5月に福島で行われた歯周病学会学術大会に動画配信が行われ
歯科衛生士とともに受講しました。当院では現在、家庭あるスタッフが多く
遠方の学会参加は難しいのですが、配信では自院にいながら全員で拝聴することができるのでとても助かります。コロナ過で始まったこのシステムですが、とても助かるので現地開催のみでなく配信も続けていただけると嬉しいです。
さて内容ですが、「個別化医療」ということで、一人一人に合った医療を提供することをテーマにお話がありました。今後の診療に生かしていければと思いま
す。
歯が生える薬のニュースについての誤解
2024.07.02
最近、「歯が生える薬」の治験が始まったとのニュースがあり、患者さんから時々聞かれるようになりました。
すごく期待している方もいる中で、残念な説明しかできないのですが、
普通の人に対して、歯がだめになって抜歯した後に
再度、歯が出てくるような魔法の薬ではありません。
先天性無歯症という難病の方向けに開発されました。
胎児の段階から歯胚と呼ばれる歯の卵のようなものがあり、
成長とともに歯胚が歯へと成熟してきます。
無歯症の方はこの成長を抑えるたんぱく質が存在し
それを抑える事で歯の成長を促すのだそうです。
当然まだ治験段階なので、それすらもできるか分かりませんが、
そもそも歯胚のないところに使う薬でなさそうです。
いずれ歯胚のないところにも歯が再生できる治療が開発される事を
願いますが、まだ先のようですね。
歯科でのボツリヌス毒素治療の正直な話を受講しました。
2024.04.30
先日、オンラインで歯科医院でもぽつぽつ取り組んでいるところもある
歯ぎしりに関してのボツリヌス毒素療法の正直な話ということで、
非歯原性歯痛専門医である安藤彰啓先生のお話を聞きました。
最近勉強会なのでうわさになることもあるこの治療方法ですが、自分もこの分野に対して全く知識がなかったので
アップデートする意味でも一度専門医の話を受講してみました。
歯ぎしりはなかなか改善することが難しく、
マウスピースなどで対応することが多いのです。
新たな治療オプションが増えたのかとうれしくも感じられるこの治療法ですが、
結論からすれば、まだ歯科医院で導入するには早いとのことでした。
理由として
①歯科分野での認可が下りていないため薬剤が直接には買えない事。
②治療効果がマウスピースなどと同等レベル。
③薬の副作用のリスク。
なるほど、予想通りでした。
今後の流れは分かりませんが、しばらくは当院では導入しない予定です。