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花粉の季節に鼻うがいを試しませんか?(市販薬の評価もあります。)

2023.03.08

今年は暖かくなるのも早く、花粉の飛ぶ量も多いそうですね。
この時期にお勧めは、鼻の奥についている雑菌や花粉を洗い流してくれる鼻うがいです。自分も風邪予防、花粉予防に最適だと思って日々実践しています。
上咽頭という鼻の奥の部分の洗浄も行うことができ、阿部寛も愛用だそうです。
内服薬には必ず副作用がありますが、この方法はうまくできれば副作用はありません。風邪予防されたい方、花粉予防されたい方はぜひおすすめです。

個人的に市販されているものの評価をしたいと思います。
①小林製薬のハナノア(写真左)はボトルも小さく一回の洗浄量が50mlと少なく洗浄液も原液で使えるので初心者にとてもおすすめです。洗浄液成分の中に、消毒成分も含まれるのですっきりした感じがします。
②小林製薬のハナデカシャワー(写真中央)です。1回の洗浄量は250mlととても多く、慣れてくればこちらの方が断然良いです。ハナノアと違い洗浄液は水で(ぬるま湯が良い)薄めて使いのですが、成分の中に消毒成分も含まれますのですっきりした感じがします。
③Neil Med社のサイナスリンス(写真右)です。ハナデカシャワーと同じようにぬるま湯に専用の粉を溶かして使います。成分はほぼ食塩水で消毒成分は含みません。

1回あたりのコスト(詰め替え用で計算)
①ハナノア     90円
②ハナデカシャワー  90円
③サイナスリンス  30円

使い分けとしては、初心者や簡易的に行う場合にはハナノア、
風邪気味などで消毒もしたい場合、ハナデカ、もしくはハナノア、
花粉予防などの普段使いにコストを考えるとサイナスリンスでしょうか。
自分で食塩水を作ればもっと安く済むのですが、自分はサイナスリンスを愛用してします。

 

良い歯磨剤を見分ける3つのポイント(業界の裏事情?も)

2021.11.16

歯科医院では、歯科医院専売品としていろいろな種類の歯磨剤を販売しています。

又、ドラッグストアでも沢山の歯磨剤が売られています。
しかしドラッグストアで販売している歯磨剤で歯科医師がお勧めできるような
商品はとても少なく首をかしげるばかりであります。
良くない歯磨剤を使用し歯茎に傷がつき来院される方もおられます。
歯科医院で販売している歯磨剤はほとんど
①低発泡もしくは無発泡
②研磨剤が少ないか入っていないか
③高濃度のフッ素が含有
という特徴があります。

まず低発砲の必要性は、ドラッグストアの沢山発泡する歯磨剤だとお口の中がすぐ泡だらけになってしまい
沢山磨いた気になり長時間磨くことができないので、発泡は最小限が良いです。
次に研磨剤は、ドラッグストアに多いざらざらとした歯磨剤だと研磨剤の粒子が荒く
歯や歯茎を傷つけて知覚過敏の原因になりやすいです。粒入りや塩入りは全くおすすめできません。

ところが不思議なことが一つあります。
歯科医院専売品の歯磨剤とドラッグストアで売っている歯磨剤が
同じ会社(ライオンなど)から作られているという事です。
要はこんなの悪いものだと知っていて作っているのが不思議です。
多くの歯科医師はこの点に疑問を持ちメーカーに問い合わせたところ、
答えは「市場のニーズに合わせている」とのことでした。
なるほどとよく理解ができました。

沢山発砲しざらざらしてる歯磨剤の方が良く売れるって事ですね。
そういう歯磨剤が多くの人が好きだって事です。
それが良いか悪いかではなく、それを望む人がいるから作るって事ですね。

そこで自分なりに泡について考えてみました。
もしかすると歯磨剤だけでなく
多くの人は泡がきれいにするって思っているのではと思います。
自分たちの身の回りの泡を検証してみました。
ハンドソープや中性洗剤、洗濯洗剤、トイレやお風呂の洗剤ですが、
昔は違っていましたが最近は不思議と泡ででます。
「この泡って必要なの?」
もしくは市場が望んでいるからそうなのでしょうか?

実際はほとんど必要ないのではと思います。
ググってみると、
花王の研究員の発言
「泡で汚れは落とせない」
「泡は洗浄剤の演出でしかない」
「泡と洗浄力は直接関係ない」
https://www.kao.com/jp/kaonokao/dna/1_1/

やっぱりそうでした。
もしかすると自分たちが使っている歯磨剤なんて発泡剤いらないんじゃないのかな?

歯周病の放置するとアルツハイマー型認知症になりやすいです。

2020.11.25

分かりやすく説明すると、

歯周病原菌がアルツハイマー型認知症の人の脳内から
見つかって、それがどうやら認知症を悪化させているのではという話です。
きちんと歯周病を治療しコントロールすることが大切ですね。

ここでポイントなのはジンジパインという酵素です。
歯周病菌が脳内に回るとこの酵素を出して悪いことするみたいですね。

以下、専門的な文章です。
「九州大学は歯周病の原因菌の一つである
Porphyromonas gingivalisの出す歯周組織破壊酵素ジンジパインが、
ミクログリアの移動ならびに炎症反応を引き起こすことを突止めたと発表した。

Pg菌はアルツハイマー病患者の脳内に検出され、
歯周病重症度と認知症重症度が比例することが報告され、
歯周病はアルツハイマー型認知症の増悪因子と考えられるようになっている。
最近、同グループはPg菌の主な病原因子であるリポ多糖による
ミクログリアのToll様受容体活性化がリソソーム酵素カテプシンB依存的に
慢性的な脳炎症を誘発し、中年マウスの学習・記憶低下を引き起こすことを報告した。」

COの中にある「隠れ齲蝕」の見落としがないよう細心の注意を払っています。

2019.05.15

今まで、COと呼んで虫歯のなりかけのような部分は、
予防的に経過観察を行うような流れになっていましたが、
その中に歯科医師も気づかずに重症化してしまう虫歯がある事が最近分かってきました。

レントゲンや、光の反射距離から判断するダイアグノデントや虫歯が浮かび上がるライトを使用し、
診断するのですが、様々な診断ツールからすり抜けてくる「隠れ齲蝕」の存在が最近は明らかになり
歯科医師を悩ませます。

最近は、今までの基準で経過観察していた着色程度でも、場合によっては処置の対象としています。
確かに着色程度で済む場合もあるのですが、虫歯の進行が疑われるケースもありました。

シーラントも諸刃の剣で、うまく機能している時はいいのですが、
接着力が弱いので、破損しやすく、破損部位から齲蝕が進行することや
シーラントの下に隠れ齲蝕があった場合、発見が遅れることがあります。

「隠れ齲蝕」があると疑っているのといないのとでは、診断に大きな違いがあります。

若年者はまだ、永久歯の表面のエナメル質が脆弱であります。

経過観察していた齲蝕の中で重症化していくケースがある事を踏まえて

今後も細心の注意を払いながら診療していきたいと思います。

「仕上げ磨きを嫌がる。」という質問への回答です。

2018.11.30

小さい子供を持つ母親から多く寄せられる悩みですね。
子供にとって嫌なものはいやなんですよね。

ただ、嫌な理由は何かあるはずです。
そこで以下の項目を1つづつ確認してみてください。

①歯ブラシが嫌い。
毛の短いものや柔らかいものに変えて見てください。
一時的にガーゼ等で代用し様子を見てもいいです。

②歯茎をこすりすぎて痛い。
力を入れすぎないよう気を付けてください。
特に上唇小帯のあたりを傷つける事があります。

③人に磨かれるのが嫌い。
自分で磨きたいので、子供自身に歯ブラシを持たせて
手をとって磨くと良い。

④歯磨剤の匂いが嫌い。
低年齢の場合、歯磨剤は不要、使わないか
スプレー式のレノビーゴ等が良い。

⑤長時間動けないのが嫌い。
ポイントを絞って手早く。

⑥眠いときに磨かれるのが嫌
夜寝る前だと、眠くて嫌がります。
食後の早めにやってみて。

以上の事を自分の子供に色々試しながらやってみてください。
うまくいくといいですね。

歯が生えていないうちから、親が歯ブラシを口に入れて
慣らしていくと、スムーズに仕上げ磨きに移行できます。

仕上げながら歌を歌ったりして、楽しい時間だよって言う気持ちを伝えるのも大事です。

ただし、あまり嫌がる場合はしっかり固定してやらないと
口のけがをする危険があります。

詳しくは歯科衛生士の指導を受けてください。