最近、見直されているフッ素洗口
2022.03.08
30年ほど前はう蝕の洪水と言われ、ほとんどの子供にう蝕がありました。
以前は学校などの公共機関でのフッ素洗口を行うことにより、虫歯になりにくくする
政策がとられていました。しかし現在はほとんどの子供にう蝕はなく、
集団でのフッ素洗口の意義が薄れてきて近年は一部の地域を除き行っていません。
現在は歯科医院でのフッ素塗布を行うことにより同等の効果が出ているし、
う蝕になりやすい人にのみ行う1人1人に合わせた対応で良いと思います。
しかし、高齢化社会を迎えることで、新たに高齢者の根面う蝕の対応が必要になってきました。そこで見直されてきているのがフッ素洗口です。
加齢とともに唾液の分泌量が減ってきて、
歯肉が下がったセメント質の部分からう蝕ができます。
そこでフッ素洗口の再登場です。論文的にも根面う蝕の予防効果があることが実証されています。以前は小児中心で使われていたもので、当然虫歯になりやすい子供も必要ですが、今は特に高齢者にお勧めしたいです。当院でも販売しています。