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良い歯磨剤を見分ける3つのポイント(業界の裏事情?も)

2021.11.16

歯科医院では、歯科医院専売品としていろいろな種類の歯磨剤を販売しています。

又、ドラッグストアでも沢山の歯磨剤が売られています。
しかしドラッグストアで販売している歯磨剤で歯科医師がお勧めできるような
商品はとても少なく首をかしげるばかりであります。
良くない歯磨剤を使用し歯茎に傷がつき来院される方もおられます。
歯科医院で販売している歯磨剤はほとんど
①低発泡もしくは無発泡
②研磨剤が少ないか入っていないか
③高濃度のフッ素が含有
という特徴があります。

まず低発砲の必要性は、ドラッグストアの沢山発泡する歯磨剤だとお口の中がすぐ泡だらけになってしまい
沢山磨いた気になり長時間磨くことができないので、発泡は最小限が良いです。
次に研磨剤は、ドラッグストアに多いざらざらとした歯磨剤だと研磨剤の粒子が荒く
歯や歯茎を傷つけて知覚過敏の原因になりやすいです。粒入りや塩入りは全くおすすめできません。

ところが不思議なことが一つあります。
歯科医院専売品の歯磨剤とドラッグストアで売っている歯磨剤が
同じ会社(ライオンなど)から作られているという事です。
要はこんなの悪いものだと知っていて作っているのが不思議です。
多くの歯科医師はこの点に疑問を持ちメーカーに問い合わせたところ、
答えは「市場のニーズに合わせている」とのことでした。
なるほどとよく理解ができました。

沢山発砲しざらざらしてる歯磨剤の方が良く売れるって事ですね。
そういう歯磨剤が多くの人が好きだって事です。
それが良いか悪いかではなく、それを望む人がいるから作るって事ですね。

そこで自分なりに泡について考えてみました。
もしかすると歯磨剤だけでなく
多くの人は泡がきれいにするって思っているのではと思います。
自分たちの身の回りの泡を検証してみました。
ハンドソープや中性洗剤、洗濯洗剤、トイレやお風呂の洗剤ですが、
昔は違っていましたが最近は不思議と泡ででます。
「この泡って必要なの?」
もしくは市場が望んでいるからそうなのでしょうか?

実際はほとんど必要ないのではと思います。
ググってみると、
花王の研究員の発言
「泡で汚れは落とせない」
「泡は洗浄剤の演出でしかない」
「泡と洗浄力は直接関係ない」
https://www.kao.com/jp/kaonokao/dna/1_1/

やっぱりそうでした。
もしかすると自分たちが使っている歯磨剤なんて発泡剤いらないんじゃないのかな?